旭川ポリフォニー

 さて、FLATRIPはパブリックスペースを軸としています。それは誰もが出入り自由な空間ということだけではなくて、異質な人たちが集まって何かすることなども意味します。私が公共空間について考えたきっかけは、図書館でした。なぜ図書館にはいろんな人がいるのか。なぜ共存出来るのか。その結果、行政の管理している「公共空間」(図書館や文化センターなど)は、なんか管理が適当で、隙間だらけで、その結果、変な人がいても排除されない空間となっているらしいことがわかった。つまり、普段は矛盾してしまうことの多い「ー開かれたーという意味合いの強い公共」と「ー国家のーという意味の公共」が偶然にも一致していたのです。それから私は都市の中にある、風穴的な「公共空間」というものを探すようになったのだったが....

 辞令が発令されて北海道にきてしまった。ので、すっかり調子が狂っている。確かに、旭川は都市だ。北海道では札幌の次におおきな都市で、東北でも仙台を挟んで3番目に大きな都市なのだそうだ。ただし、完全なる郊外都市なのです。商店街などというものはほとんど存在しない。駅からずいぶん離れたところにぽつぽつ巨大商業施設があり、みなそこで買い物している。なので休日でも駅前にはそれほど人は居ない。行ったことがないのでわからないけれど、日曜日のイオンは人で溢れ、とんでもないことになっているらしい。移動手段はもちろん車。

 まあ、中野で育った私としては、その街を好きになれるかどうかはあまり重要ではないと思っている。中野だって、中野で育っていなければそんなに好きでもなかったはず。何処だって必ず、面白い場所はあるし、驚きの景色は訪れる。要は歩き方、なのだろう。

 さて今日は勇気を出してお洒落な喫茶店に入ってみた。薄暗い店内で、こんなチラシをもらった。やったね、動けば収穫はある。

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ASAHIKAWA Polyphony on the Earth,2008
“Forest Ambience Sense”

旭川ポリフォニー,2008 「森 空気 感性」

◎企画・構成:矢萩 喜從郎([旭川ポリフォニー,2008]総合ディレクター)

◎パネリスト(50音順)
・Dr.ガード・ロスカント(ドイツ・ライン渓谷森林管理局長)
・柴田 元幸(東京大学大学院教授、アメリカ文学者、翻訳家、小説家)
・鈴木 恂(建築家、早稲田大学名誉教授)  
・塚原 史(早稲田大学教授、現代思想・ダダ研究家)
・野家 啓一(東北大学教授、理事、哲学者)
・マルコ・ミュラー(ベネツィア国際映画祭ディレクター)
・水沢 勉(横浜トリエンナーレ2008総合ディレクター、神奈川県立近代美術館キュレーター)
・ロジャー・パルバース(東京工業大学世界文明センター長、教授、作家、劇作家、演出家)
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 「発語する身体」や「森とダダとポストモダン」「翻訳者はどこまで人間か」など何やら楽しそうかつ怪しげなパネルが多く、まあほんとうに怪しいまま終わってしまう可能性もあるが出かけてみようと思う。「森 空気 感性」と言われてもなかなかピンとこないのだけど旭川をー身体を通して考えるーツボが落ちてるかも知らん。


■旭川ポリフォニー
http://www.asahikawa-polyphony.com/contents.html

p.s.
塚本史さんって誰だろうと思ったら、『人間はなぜ非人間的になれるのか』(岩波書店/2000年)の著者でした。大学入学時の課題図書の1つかもしくはプロゼミで扱われた本です。一生懸命線を引きながら読んだのが懐かしい。たいして成長してないけどね。笑
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