#
by flatrip
| 2011-08-03 22:56
気づけば7月も下旬。
その間に、越してきてからほぼ足を踏み入れたことのない庭は小さな森に。
あわてて、カマとクワを買ってきて、手入れをした。
軽く考えていたけど、これが重労働。
どこからか飛んできて、しっかりと根を張った雑草たちの多様さ。そしてたくましさ。
中には、茎も葉も花もトゲトゲを身に纏った最強なやつもいた。
庭の重鎮たち、毛虫や昆虫や蝶なのか蛾なのかわからない彼らもなかなか味のある面々で。
印象的だったのは、春にひょっこり顔を出していたふき。
手をいっぱい広げても間に合わないぐらい成長していた。
茎をもぐと、豊かな風味あふれるふきの匂いにつつまれた。
先日、ぱらぱらといつだかの『spectator』を見返していた。
「BACK TO THE LAND」特集。
海外や本州からの移住者の多い北海道のニセコの暮らしなども取り上げられていて、
いつだか読んだときはまるきり自分の生活と引きつける事はしなかったが、
今改めて読み返すとしっくり来る言葉が多かった。
「単なる田舎暮らしでも、文明を逆行することを呼びかけるものを目的にしたものでもない」
「失われた未来を取り戻すための一歩」としての「BACK TO THE LAND」。
これほどまでに狂いはじめた日本で、もはや同じ営みを繰り返す気にはならない。
いつからか、今頃東京だったなーって考えることも出来なくなっていて、
だからといって決して能動的に来た訳じゃないこの土地で、
むしろ、植民地主義や日本人であるということの加害者性などと向き合わなくてはならないこの島で、
暮らしていくことの意味が、過去に戻るという形ではなく
過去に向き合いながら何かを創造していく場所として開いていくのを感じる。
などといいつつ、まあ、野菜を植える時期も過ぎ。
あと一ヶ月もすれば嫌でも冬の足音を感じとってしまうだろう。
今出来る事と言えばせいぜい草抜きをしつつ、自転車に乗るぐらいだけど、
これがまた車になれてしまうと大変大儀で下手すると東京の暮らしより具合がわるい。
じぶんじしんが変化していくことにはまだまだほど遠い道のりを感じるな。
ああでもまだ七月。来月はアイヌモシリ一万年祭やら、いくつかのキャンプやらには行けたらいいなー。あと、トイレに置きっぱなしのソロー『森の生活』も読んでみよう。
追伸:ひさしぶりに『spectator』を手にとったら、1号目を手にとり、しょうげきを受けた日のことを思い出した。『spectator』はなぜか中野中央図書館で取り扱われていて、そのときもう既に3・4冊はストックされていたと思った。ホームレスのおじさんやら仕事帰りのホストのお兄さんやら受験生やらで賑わうテーブルで読んだのだった。あれからちょうど、今年で10年かー。
#
by flatrip
| 2011-07-25 22:37
庭に落ちてるもの、拾いにおいでよ
とお声をかけて頂いた。
つい反射的に え、良いゴミがあるんですか?
と目を輝かせて聞き返してしまった。
すると「今の時期なら野いちごがいっぱいあるわよ。他にも食べれるものが、たくさん」
長年、お茶なんて買ったことないしね。うふふ。
げんぱつのことをきっかけに、
すてきなおとなにいっぱい会った。
同年代のおんなのこたちにもたくさん出会って
そんなわたしたちは今素敵な大人たちにいろいろ学ぼうと必死
農業や自家製ヨーグルトのつくりかたや
染め物や縫い物や
そんなことで大忙しなのがうれしい
#
by flatrip
| 2011-07-22 23:39